2022.09.05 18:30
死刑囚の男性、カメラ監視で提訴 東京拘置所で14年以上
東京拘置所で14年以上にわたってカメラ付きの居室で監視されたのはプライバシー権の侵害だとして、収容中の確定死刑囚の男性が5日、国に約1900万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。
訴状などによると、男性は2013年に殺人罪などで死刑が確定。一審で死刑判決を受けた07年から、天井に監視カメラが設置された部屋に収容された。3畳半ほどで遮るものはなく、着替えや排せつも撮影された。今年3月に拘置所側へ問題提起して以降、カメラのない部屋に移った。
男性は、自殺・自傷や逃走などの事情もないと主張。東京拘置所は「訴状が届いておらず、コメントできない」としている。