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2022.09.05 08:23

高知ユナイテッド、稲積 決勝スーパーボレーがネット揺らす

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 【FC神楽しまね―高知ユナイテッドSC】後半11分、高知U・山田のクロスを稲積=左端=がボレーでたたき込んで2―1と逆転する(松江市営陸上競技場)

【FC神楽しまね―高知ユナイテッドSC】後半11分、高知U・山田のクロスを稲積=左端=がボレーでたたき込んで2―1と逆転する(松江市営陸上競技場)


<サッカーJFL>4日 高知ユナイテッド 2―1 FC神楽しまね

 完璧にコントロールされたボレーシュートがクロスバーをたたいて地面に刺さり、そしてネットを揺らした。今季、J3藤枝から加入して、その圧倒的な攻撃性能でクラブにJの風を送り込んできたWB稲積が、チームを勝利に導く2得点。「今季初めて逆転で勝てたのはチームにとってすごく自信になる」。熱く、熱く、時に熱すぎる男が、リーグ後半をもっと熱くする。

 年間ゴール大賞があったらノミネート間違いなしの冒頭の逆転ボレーはもとより、その8分前に同点に追い付いたミドルシュートも鮮烈だった。試合後、シュートについて聞かれた稲積はしかし、「たまたまっす」と素っ気ない。口調が熱を帯びたのは試合中のチームの変化を話す時。「前半は全然駄目だったけど、後半はみんなすごく戦えるようになった。僕のゴールも、みんながつないでくれたから」

 実際、前半は「(前半だけで4失点の)マルヤス戦に続く今季ワースト」(吉本監督)だった。それが、ハーフタイムに指揮官の雷が落ちて別のチームのように変わり、そして稲積のイナヅマ弾につながった。

 後半から出場のCB横竹は、ほぼワンタッチ目を絶妙のコントロールでボランチにつけ、それだけでチームを安定させた。CF赤星は、しまねの選手が「あの9番(赤星)やばくなかったですか?」と驚く高速ハイプレスでボールを追い回し続けた。稲積の2点目は、1分前に入ったFW西村勇が時間をつくって生まれたし、その西村の外を猛然と駆け上がってクロスを上げた右WB山田の運動量は、前半とは桁違いだった。

 リード後に守勢に回らなかったことも含め、とても価値のある逆転勝ちだ。あとは「監督に怒られる前に、自分たちでスイッチを入れられるチームになること」(稲積)。それができれば、上位進出が具体的に見えてくる。(井上真一)

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