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2022.09.03 08:40

最高峰ボートレース高知県勢初V 片岡雅裕選手(黒潮町出身)プロ15年目で悲願達成

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片岡雅裕選手が初制覇したSGレース(8月28日、丸亀市ボートレース事業局提供)

片岡雅裕選手が初制覇したSGレース(8月28日、丸亀市ボートレース事業局提供)

 8月末に開かれたボートレースの最高峰「SG(スペシャルグレード)」の大会で、幡多郡黒潮町出身の片岡雅裕選手(36)(日本モーターボート選手会香川支部所属)が初優勝を果たした。県勢選手がSGレースを制したのは初めて。片岡選手は「プロになって15年目。諦めずやってきたのが勝因だと思います」と喜びをかみしめている。

 モーターボートレースには「GⅠ」「GⅡ」など5種類のグレードがあり「SG」が最高峰。SGレースは年8回開催され、約1600人のレーサーの中から成績や人気、レース場からの推薦などで選ばれた50人ほどが競っている。

「次はグランプリで優勝したい」と語る片岡選手(香川県丸亀市のボートレース丸亀)

「次はグランプリで優勝したい」と語る片岡選手(香川県丸亀市のボートレース丸亀)

 今回、片岡選手は8月28日にボートレース浜名湖(静岡県)で行われた「第68回ボートレースメモリアル」の優勝戦に出場。一番不利な最も外側の6コースからのスタートで、「大外から1位を取れる確率はわずか2%。それを承知の上で優勝だけを狙った」といい、1回目のターンで鋭くコース内側を突いて2位に付けた。

 ここで予期せぬことに、先頭がフライングで失格に。「今、俺が1位なんやな。このままやぞ、よし、よし」と祈りながらしっかりターンを決め、栄冠をつかんだ。

 中村高出身。自衛隊員から競艇選手に転向した異色の経歴を持つ。「勝負の世界は負ける方が圧倒的に多い。レース後は悲しいし、悔やむことばかり。苦しかったし、長かった」といい、プロ15年目で目標にしてきたSG制覇を達成した。

 現在は香川県丸亀市に住むが、年20回ほど黒潮町に帰る。「やっぱり故郷の佐賀地区や入野の海岸が好き。土佐のボートレーサーという気持ちでいつも戦っています」。愛用のヘルメットには高知に打ち寄せる波のマークが施されている。

 このSG優勝で獲得した賞金は3400万円。年間賞金ランキングは40位から一気に3位(約7千万円)に浮上した。年末のSGレース「グランプリ」(賞金1億円)の出場がほぼ確定し、「ボートレーサーの頂点を決める大会。初めての出場になりますが、出るからには勝ちにいきます」と意気込んでいた。(久保俊典)

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