2022.09.02 16:36
日航機事故遺族、群馬で講演 児童に「自分や友達の命大切」
群馬県上野村の上野小で開かれた美谷島邦子さんの講演会=2日
乗客乗員520人が死亡した1985年の日航ジャンボ機墜落事故で次男健君=当時(9)=を亡くし、遺族らの「8・12連絡会」事務局長を務める美谷島邦子さん(75)が2日、墜落現場の群馬県上野村の上野小で講演し、「事故を忘れず、自分や友達の命を大切にすることが健の願いだ」などと大切な人と過ごす日常の尊さを語った。
講演は「いのちの授業」と題し、スクリーンに事故現場や健君の墓標写真を映しながら、息子を事故機に乗せた自分を責めたことや、再発防止を願って遺族が毎年、尾根に登っていることを話した。
上野村でのいのちの授業は初。1~6年の児童計49人が静かに耳を傾けた。