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2022.09.02 08:41

闇夜の川、アユ鈴なり 四万十町で火振り漁ようやく本格化

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たいまつをかざす火振り漁の川舟(写真はいずれも四万十町窪川地域の四万十川)

たいまつをかざす火振り漁の川舟(写真はいずれも四万十町窪川地域の四万十川)


 四万十川でアユの火振り漁が本格化している。増水で舟が出せない日が多かったが、高岡郡四万十町窪川地域ではお盆を過ぎて以降、夜ごとに出漁が増加。アユを網に追い込むたいまつや投光器の明かりが、闇夜の川に点々と浮かんでいる。

鈴なりのように網に掛かったアユ

鈴なりのように網に掛かったアユ

アユを傷つけないよう丁寧に外す

アユを傷つけないよう丁寧に外す

 光でアユを驚かせて建網に追い立てる、昔ながらの夏の伝統漁法。松の根を割って作ったたいまつなどが使われるが、最近は手軽な投光器が主流となっている。

 窪川地域では7月20日に解禁されたものの、直後の豪雨などで増水し、ようやくの本格化。8月27日夜には上流の同町米奥から同町野地にかけて4、5組が舟を出し、川面を明々と照らした。

 河原に戻った各組の建網には10~50キロほどのアユが鈴なり。高知県外から見物に来た若者らにたき火で塩焼きにして振る舞う漁師らもおり、若者は「こんな経験初めて。この塩焼き、もう食べられる?」と声を弾ませて交流していた。

 取れたアユは翌朝、四万十川上流淡水漁協に集められ、県内外の注文先に送られる。(小林司)

高知のニュース 四万十町 水産・漁業

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