2022.08.26 21:01
米、「核の先制不使用」に反対 日本など配慮、記述削除
22日、米ニューヨークの国連本部で開催された核拡散防止条約(NPT)再検討会議の全体会合(共同)
【ニューヨーク共同】ニューヨークの国連本部で開催中の核拡散防止条約(NPT)再検討会議で、核保有国に「核の先制不使用」政策採用を求める最終文書案の記述に米政府が反対し、削除を求めていたことが25日分かった。米政府関係者が明らかにした。米国の「核の傘」の下にある日本や欧州の同盟国の抑止力低下に対する懸念に配慮した形だ。
先制不使用は国連のグテレス事務総長も核廃絶に向けた一歩として重視。最終文書に反映されるかどうかが焦点の一つだったが、米国の意向を踏まえ25日の初回改定案で文言が消された。
核の役割縮小を求める軍縮推進派国との歩み寄りは見えないままだ。