2022.08.26 11:29
燃料使わず宇宙で軌道制御 超小型衛星10月打ち上げへ
名古屋大が開発した小型衛星「MAGNARO」=26日午前、名古屋市千種区
エンジンや燃料を使わず宇宙空間で軌道を制御し編隊を組むことができる超小型衛星「MAGNARO(マグナロ)」を名古屋大が開発し、26日、報道陣に公開した。10月に内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県肝付町)から小型固体燃料ロケットのイプシロン6号機で打ち上げられ、実証実験をする予定。
小型衛星は通常、エンジンを使って軌道制御をする。エンジンが不要になれば、望遠鏡などを搭載でき、燃料切れの恐れがないため長期の利用も可能になる。
マグナロ重さ約4・4キロ。実験では、宇宙で二つに分離。わずかに存在する空気の分子との抵抗などを利用して姿勢や位置を自動調節し、編隊を組む。