2022.08.25 21:30
「核先制不使用」を削除 NPT文書改定、大幅後退
22日に米ニューヨークの国連本部で開かれた核拡散防止条約(NPT)再検討会議の全体会合
【ニューヨーク共同】ニューヨークの国連本部で開催中の核拡散防止条約(NPT)再検討会議は25日、最終文書案を改定し、原案にあった核保有国に「核の先制不使用」政策採用を求める記述を削除した。大幅に後退した形。26日の閉幕までの採択に向け、交渉は依然緊迫の度を強めている。
ロシアが占拠するウクライナ南部のザポロジエ原発を巡っては、周辺での軍事活動によりウクライナ当局が管理不能となっていることに「重大な懸念」を表明する一方、これまで盛り込んでいたロシアを名指しした形での表現は含めなかった。