2022.08.25 19:26
古墳時代前期の鍛冶工房群を確認 滋賀・出庭遺跡、13棟
滋賀県栗東市の出庭遺跡で見つかった鍛冶工房とみられる建物跡。中央は鍛冶炉とみられる火を受け赤く焼けた跡=22日
滋賀県文化財保護協会は25日、滋賀県栗東市の出庭遺跡で、古墳時代前期(4世紀ごろ)の鍛冶工房とみられる建物跡が新たに4棟見つかったと発表した。昨年度の調査分も合わせると、南北約550メートルの範囲に計13棟確認されたこととなる。
13棟のうち、最大の建物跡は一辺が10メートル四方(約100平方メートル)で、最小は約9平方メートルと、大きさはさまざまで規格性はないという。13棟が同時に使われていたわけではなく、同時期に存在したのは3~4棟程度と想定している。火を受け赤く焼けた跡があり、いずれも鍛冶炉とみられる。