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2022.08.24 08:00

小社会 雑草という草

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 牧野富太郎博士と作家の池波正太郎に交流があったことは広く知られている。博士を主人公にした演劇の脚本を書くため、池波は東京・練馬にある自宅を何度か訪ねた。

 そして博士死後の1957年3月、新国劇によって池波作・演出「牧野富太郎」が上演された。ちなみに芝居に登場する新聞記者は博士の自宅に当時出入りしていた高知新聞記者の故・橋井昭六元社長をモデルにしたともいわれる。

 「雑草という草はない」という博士の名言については、県立牧野植物園もたびたび問い合わせを受けていた。しかし根拠となる史料がない。その名言を否定するわけではないものの、公式に認めるわけにもいかない。

 練馬にある牧野記念庭園記念館の田中純子さんと帝国データバンク史料館の福田美波さんの2人の学芸員によって、雑草の名言は牧野博士自身の発言だという断定がなされた。根拠となったのは時代小説家として池波正太郎の先達でもあった山本周五郎が語った思い出からだった。

 戦前、作家になる前の周五郎が雑誌の仕事として博士にインタビューする機会があった。「雑草」という言葉を口走ったら、博士に「君、世の中に雑草という草はない」とたしなめられた。周五郎と親しかった元朝日新聞記者が本に書き残していたのだった。

 植物分類学に博士は一生をささげた。その仕事とはどういうものなのか。この端的な名言に凝縮されている。


8月24日のこよみ。
旧暦の7月27日に当たります。つちのと とり 九紫 先負。
日の出は5時34分、日の入りは18時42分。
月の出は2時13分、月の入りは17時09分、月齢は26.4です。
潮は中潮で、満潮は高知港標準で3時35分、潮位162センチと、17時29分、潮位173センチです。
干潮は10時30分、潮位46センチと、23時00分、潮位110センチです。

8月25日のこよみ。
旧暦の7月28日に当たります。かのえ いぬ 八白 仏滅。
日の出は5時35分、日の入りは18時41分。
月の出は3時10分、月の入りは17時49分、月齢は27.4です。
潮は中潮で、満潮は高知港標準で4時22分、潮位172センチと、17時54分、潮位180センチです。
干潮は11時07分、潮位37センチと、23時28分、潮位101センチです。

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