電話交換手の女性９人追悼、稚内　終戦直後、南樺太で集団自決

2022.08.20 15:45

電話交換手の女性９人追悼、稚内　終戦直後、南樺太で集団自決

高知新聞社

　北海道稚内市で開かれた追悼式典で献花する参列者＝２０日午前

　太平洋戦争終戦直後に日本統治下の南樺太・真岡（現ロシア極東サハリン州ホルムスク）で、旧ソ連軍の侵攻を受け集団自決した真岡郵便局の日本人女性電話交換手９人を追悼する式典が２０日、北海道稚内市で開かれた。南樺太の元住民や日本郵便の関係者ら約７０人が参列。工藤広市長が式辞した後、黙とうし、遺影に献花した。

　９人は１７～２４歳で、１９４５年８月２０日に身の危険を感じ、他の郵便局への交信で「これが最後です。さようなら、さようなら」との言葉を残し、郵便局内で服毒自殺した。南樺太に近い稚内市では、６３年に慰霊碑が造られて以降、追悼式典が毎年８月２０日に開かれている。

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