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2022.08.19 08:40

抗原検査陽性、どうする? 高知県8/19からオンライン診断 重症リスク低い人限定

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 高知県は19日、新型コロナウイルスの抗原検査で陽性が出た人を対象に、オンラインによる確定診断を始める。県内では感染拡大で医療提供体制が逼迫(ひっぱく)。県はオンライン診断を負担軽減につなげたい考えだ。実際にどういう手順になるのか。主な流れを整理した。

 県は、発熱など感染が疑われる症状がある人のために、抗原検査キットを無料配布している。症状がなくても感染が不安な人は、県がJR高知駅前などに設けている検査センターか、県内154カ所の薬局でも検査が受けられる。いずれも国が承認する検査キットが使われている。

 ただ、これまではこれらの抗原検査で陽性が出た場合も、感染の診断を確定させるためには発熱外来(検査協力医療機関)での診療が必要だった。現在、県内の発熱外来には受診希望者が殺到。確定診断がすぐにできず、医療機関の負担も増していた。

 そこで県は、19日午後2時からオンライン診断の受け付けを始める。対象は、国承認の抗原検査キットで陽性が出た人のうち、16~49歳で重症化リスクが低い人。ネットなどで「研究用」として販売されている承認外キットによる検査は対象外となる。

 受診希望者はスマートフォンで、県の「陽性者診断センター」専用サイトにアクセスして申し込む。診療の順番や予定時間を書いたメッセージが届く。受診には保険証と検査結果(陽性となったキットか検査結果通知書)が必要。初診料は有料で、クレジットカードか事後振り込みで支払う。

 オンライン診断は県外の委託業者が実施(県内医療機関も準備中)。感染の診断を確定すると、国の情報共有システム「HER―SYS(ハーシス)」に登録し、患者の健康観察につなげる。

 薬の処方が必要な場合は県内薬局を通じて手配し、家族が受け取ったり配送してもらったりできる。1日の診療件数には限りがあるため、枠が埋まって申し込みができなくなる場合もあるという。

 一方、15歳未満や50歳以上の人、重症化リスクの高い人は、これまで通り発熱外来を受診する必要がある。県健康政策部は「発熱外来の逼迫を少しでも改善して、必要な人に必要な医療を提供したい。リスクが低い人にオンライン診断を利用してもらいたい」と呼び掛けている。(大山泰志)

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