2022.07.29 18:42
高齢者の1割が抗体できず ワクチン3回目接種後も
調査結果を発表する岡山大の中山雅敬教授(右端)ら=29日、岡山市
岡山大のチームは29日、新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種を受けた高齢者施設の利用者の約1割で、ウイルスの働きを抑える抗体が作られていなかったとする調査結果を発表した。チームの中山雅敬教授は「接種後の抗体の量を調べることで、施設内でリスクの高い人を把握し、優先的な治療につなげられる」としている。
チームは3回目接種を受けた兵庫、岡山、福岡3県の20代以上の医療従事者と、高齢者施設の利用者計約1900人を対象に調査。指先から採った少量の血液で抗体量が分かる簡易キットを使った。70歳以上では約1割が抗体が全く作られないか、ほとんど作られていなかった。