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2022.07.29 08:00

閑人調 心理ゲーム

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 ベーブ・ルース以来104年ぶりの2桁勝利2桁本塁打が注目されたエンゼルス大谷翔平選手の22日のブレーブス戦。快挙達成は次回登板に持ち越された。

 大谷はここまで6連勝。力と安定感抜群の投球で、決して難しい仕事とは思えなかったが、いろんな要素が絡み合う野球というスポーツ、大記録への壁は厚かった。

 この日も六回までは完璧な投球だった。わずか1安打無四球。奪った三振は毎回の11で、5試合連続2桁奪三振は日本人新記録だ。しかし野球は心理戦のゲーム。これが怖い。

 打線の援護がない。攻撃陣にも大記録へのプレッシャーがかかっていたのだろう。打者としての自身もチャンスをつくれず、好機にも打てなかった。

 孤独の投球が続いていた大谷は七回、緊張の糸が切れたかのように一気に大きく崩れた。先頭打者に初めての四球を出すと、続く主砲に勝負を決める2ランを浴びるなど一挙6失点。

 強打で首位を走り、優勝へ目標を持って戦っているチームとの差を目の当たりにさせられ、「失投をしっかり打ってくるのが上位のチーム。そういう差かな」と大谷。

 とはいえシーズンはまだ半ば。普通にやれば大記録もやがて達成される。(也)

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