2022.07.26 16:21
ハンセン病、もっと知って 国立療養所を小中学生が見学
国立療養所「菊池恵楓園」の歴史資料館で学ぶ人たち=26日午前、熊本県合志市
ハンセン病を正しく知ってもらおうと、熊本県は26日、合志市の国立療養所「菊池恵楓園」で県内の小中学生と保護者を対象にした見学会を3年ぶりに開いた。参加した45人は、5月にリニューアルオープンした同園の歴史資料館で、歴史や園での生活を伝える展示を見学し、メモを取るなど真剣な様子で学んでいた。
箕田誠司園長は講話で強制隔離の歴史を説明し「社会の隅々まで差別や偏見が及んでいた。これからも勉強を続けてほしい」と呼びかけた。参加した水俣市の小学6年山口凜さん(12)は「なぜ隔離するんだろうと感じた。今も昔も差別はいけないと思う」と話した。