2022.07.25 19:19
糖尿病の診断方法と治療目標【こうち医療ウォッチ】青柳クリニック
青柳クリニック 院長 糖尿病内科・内科
近江 訓子 医師
日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医
[略歴]
平成17年 東邦大学医学部卒業
平成19年 高知大学第二内科
(現 高知大学医学部内分泌代謝・腎臓内科
糖尿病の代謝障害は軽度であればほとんど症状がないため、長年放置される場合があります。そのため健康診断を定期的に受けることが大切です。
血糖値が著しく高くなるような代謝状態であれば、喉が渇き水を大量に飲みたくなる、尿がたくさん出る、体重が落ちるなどの症状が出ます。健康診断で糖尿病や糖尿病予備軍と言われたら、「症状がないからまだ大丈夫」と思わずに、早めに専門の医療機関の受診をお勧めします。
糖尿病という名前から尿検査だけで診断できるのではないかと思われがちですが、診断するためには血液検査が必要です。血糖値や、1カ月程度の血糖値を反映するHbA1c(ヘモグロビン・エー・ワン・シー)値、自覚症状を参考にして診断していきます。また必要であれば糖負荷試験を行います。
最終的な糖尿病の治療目標は、糖尿病のない方と同等の生活の質を保ちながら健康寿命を全うすることです。血糖値やHbA1cの目標値は患者さんの年齢、身体の状況、生活の状況、併発症の有無、使用する薬剤等にて異なってきます。主治医とよく相談して決めていくことが大切です。
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