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2022.07.25 18:38

「高血圧」について【こうち医療ウォッチ】南国中央病院

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南国中央病院 循環器内科  生藤 博行さん

南国中央病院 循環器内科  生藤 博行さん

 高血圧はなぜ良くないのでしょう。そもそも高血圧とは何を意味するのでしょうか。

 高血圧とは、「安静時」の血圧が、診察室血圧で収縮期140mmHg以上・拡張期90mmHg以上、家庭血圧で収縮期135mmHg以上・拡張期85mmHg以上です。安静時血圧とは、日中で最も低い血圧のことです。

 今、血圧が170mmHgだから180mmHgだから高血圧なのではありません。重い荷物を持ち上げたり急な階段を上る時など、これくらいの血圧がなければ動作不可能です。

 血圧が常に収縮期135mmHg以上・拡張期85mmHg以上の方を10年20年と長期に放置すると、正常血圧の収縮期115mmHg未満かつ拡張期75mmHg未満(家庭血圧)の方と比べて、動脈硬化性疾患(心筋梗塞、脳出血、脳梗塞、腎不全、大動脈解離等々)が増加し死亡率が高くなることが問題なのです。高血圧の重症度に従って死亡率も3倍5倍と高くなります。

 高血圧の原因は、主に遺伝と塩です。日本人の塩分摂取は、最近では10~11gに減少していますので、多少の塩分制限では十分な降圧は得られません。多くの場合薬物治療が必要です。1日2回もしくは3回内服の降圧剤では、血圧が下がったように見えても死亡率は下がらず、逆に増加することもあります。1日1回内服の長期作用型で死亡率低下のエビデンスを有する薬が必要です。

詳しくは循環器内科にご相談ください。

              














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