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2022.07.17 08:40

闇夜の芸術「絵金祭り」3年ぶり堪能 高知県香南市赤岡町

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3年ぶりに開催された土佐赤岡絵金祭り。生々しい芝居絵屏風が暗闇に浮かんだ(香南市赤岡町=山下正晃撮影)

3年ぶりに開催された土佐赤岡絵金祭り。生々しい芝居絵屏風が暗闇に浮かんだ(香南市赤岡町=山下正晃撮影)


 闇夜の芸術、久々に街彩る―。絵金こと幕末の絵師、金蔵が残した芝居絵屏風(びょうぶ)を街角に飾る「土佐赤岡絵金祭り」が16日、香南市赤岡町で始まり、千人近くがろうそくの炎に揺れる生々しい芝居絵を堪能した。17日まで。

 赤岡町の4地区が保有する絵金の芝居絵屏風23点(現在5点は修理中)を軒先に並べる夏の風物詩。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催となり、展示エリアは初めて予約制として入場を制限した。

 「血赤」と称される生々しい赤で歌舞伎の凄惨(せいさん)な場面を描いた絵屏風は、ろうそくの明かりで夜闇に浮かぶと、おどろおどろしさ満点。

 三重県から訪れた中村修さん(72)は「絵の怖さには驚いたが、とても雰囲気がある。何よりコロナ禍に地元の伝統や風土を受け継ごうとする町の人々の思いを感じる」と話していた。(深田恵衣)

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