2022.07.16 10:52
旧避難区域の砂浜で海開き 震災、原発事故で12年ぶり
福島県楢葉町の岩沢海水浴場で遊ぶ子どもたち=16日午前
東京電力福島第1原発の南約20キロにあり、4年半にわたり避難指示が出た福島県楢葉町の岩沢海水浴場が16日、12年ぶりに海開きした。年間3万人が訪れた人気の砂浜は、2011年の東日本大震災の津波や地盤沈下で損壊した護岸なども復旧し、再開にこぎ着けた。
曇天の下、安全祈願祭と海開き式が行われ、松本幸英町長は「にぎわいのある観光地にしていきたい」とあいさつ。式典が終わると、地元の子どもらが一斉に走って海に入り歓声を上げていた。
福島県が今年5月に行った調査で、海水の放射性物質濃度は原発事故前と同程度だった。