2022.07.11 11:30
資源高で「下押し圧力」 日銀総裁、景気の先行き警戒
日銀の支店長会議に臨む黒田総裁(中央)ら=11日午前、日銀本店
日銀の黒田東彦総裁は11日に開いた支店長会議で、国内景気の先行きについて「(ウクライナ危機を受けた)資源価格上昇による下押し圧力を受ける」と警戒しつつ、新型コロナウイルス感染症や半導体などの部品不足の影響が和らぎ、回復すると見通した。現状は「一部に弱めの動きもみられるが、基調としては持ち直している」との認識を示した。
消費者物価の先行きは、生鮮食品を除いた指数の前年比上昇率が、エネルギーや食料品価格の上昇を受け「2%程度で推移」と予想。為替相場の急速な円安進行を踏まえ「金融・為替市場の動向や、国内の経済・物価への影響を十分注視する必要がある」とも述べた。