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2022.07.05 08:29

北斎芸術の魅力に迫る 構図大胆、描写は緻密 高知県立美術館で7/22から

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冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏/葛飾北斎

冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏/葛飾北斎

 北斎芸術の魅力を余すところなく―。高知新聞社とRKC高知放送は「世界が絶賛した浮世絵師 『北斎展』 師とその弟子たち」を7月22日(金)から高知市高須の県立美術館で開催します。画面から飛び出さんばかりの大胆な構図と、緻密な描写で知られる北斎。その世界的な人気の秘密に迫ります。(高知新聞企業事業部)

 葛飾北斎(1760~1849年)は、喜多川歌麿、歌川広重、東洲斎写楽らと並び、江戸時代後期に活躍しました。

北斎自画像(肉筆画)/葛飾北斎

北斎自画像(肉筆画)/葛飾北斎

 70年にも及ぶ活動期間で描いた作品の分野は、役者絵や美人画、妖怪絵、風景画など幅広く、錦絵をはじめとした刷り物にとどまらず、肉筆画や読本挿絵など数多くの作品を発表しました。

 とりわけ風景画においては新しい分野を切り開き、1831年発表の「冨嶽三十六景」は代表作に。赤富士、波富士は誰もが目にしたことがあり、現代においても圧倒的な人気を誇っています。

 北斎は海外でも知名度は高く、ヨーロッパへ輸出する陶器の緩衝材に使われた「北斎漫画」を見たフランス人銅版画家、フェリックス・ブラックモンは衝撃を受けました。

 その魅力を美術家仲間たちに伝え、「浮世絵=北斎」という評価が定着したといわれています。それが契機でジャポニスム・ブームが起き、北斎の名は瞬く間にヨーロッパで大評判となりました。

百物語 こはだ小平二/葛飾北斎

百物語 こはだ小平二/葛飾北斎

 今回の展覧会では、「冨嶽三十六景」をはじめ、「忠臣蔵」「東海道五十三次」といったシリーズもの、役者絵、妖怪絵のほか、貴重な肉筆画など多彩な作品を展示します。

 また、魚屋北渓(ととやほっけい)、蹄斎北馬(ていさいほくば)ら弟子の作品や、影響を強く受けたとされるフランス人画家、アンリ・リヴィエールの「エッフェル塔三十六景」も紹介。北斎がなぜ高く評価されたのかをさまざまな角度から検証します。

 開場時間は午前9時~午後5時(最終入場は午後4時半)。8月28日(日)までの会期中は無休です。新型コロナウイルスの感染拡大防止策を講じて開催し、状況によっては入場を制限する場合があります。

 問い合わせは高知新聞企業事業部(088・825・4328=平日午前9時半~午後5時半)へ。

【入場料】
一般1200円(前売り千円)、高校・大学生500円※中学生以下無料

詳しくはこちらから

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