2022.06.18 10:01
車いす補助具をキーウに寄贈 長野の福祉用具会社経営者が開発
17日、ウクライナの首都キーウにある国立がん研究所で「JINRIKI」の使い勝手を試す医師ら(共同)
【キーウ共同】長野県箕輪町の福祉用具会社経営、中村正善さんが開発した車いすの補助器具10セットが17日、ウクライナの支援団体を通じて同国首都キーウ(キエフ)の国立がん研究所に寄贈された。
補助器具は2本の棒を車いすの前方に付け、前輪を浮かせて人力車のように引っ張る仕組みの「JINRIKI」。移動が困難な階段や坂道でも引っ張る人がいれば容易に移動できる。中村さんが東日本大震災をきっかけに開発した。
がん研究所は本来、がん患者のための治療や研究の施設だが、ロシア軍の侵攻後、車いすの負傷者も多数受け入れる。