2022.06.17 18:13
最古の狩猟用「落とし穴」史跡に 鎌倉街道も、文化審答申
鹿児島県中種子町の「立切遺跡」(同県提供)
文化審議会は17日、旧石器時代に狩猟に使われたとされる国内最古の落とし穴が確認された鹿児島県中種子町の立切遺跡と同県南種子町の横峯遺跡や、鎌倉と各地を結んだ街道のうち埼玉県毛呂山町の鎌倉街道上道など9件を史跡に指定するよう末松信介文部科学相に答申した。
立切遺跡の落とし穴は約3万5千年前の火山灰層から見つかった。深さ1m超で、他地域とは異なりフラスコ形となっているのも珍しいという。横峯遺跡では調理に使われたとみられる石器が発見された。両遺跡は年代や特徴が共通しており「立切遺跡・横峯遺跡」として合わせて指定する。
鎌倉街道は鎌倉―室町時代に整備された。