2022.06.17 16:27
入管収容死、当時の幹部ら不起訴 ウィシュマさん遺族、検審へ
3月、ウィシュマ・サンダマリさんの遺影を手に名古屋地裁前で取材に応じる妹のポールニマさん
2021年3月、名古屋出入国在留管理局(名古屋市)の施設に収容中だったスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=が死亡した問題で、名古屋地検は17日、殺人容疑で告訴されていた当時の入管幹部らを嫌疑なしで不起訴処分にした。遺族側に入管が適切な医療を怠ったとは認められないと説明したという。遺族側は不服とし、検察審査会に審査を申し立てる方針を明らかにした。
妹のポールニマさんが21年11月、当時の局長や次長、死亡当日の看守責任者らに対する殺人容疑の告訴状を地検に提出。地検は受理し、職員への聴取や任意提出された関連資料の分析など捜査を進めていた。