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2022.06.17 08:40

龍馬の〝生家〟譲ります!? 高知駅前の大河ドラマセット 観光拠点刷新で

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解体される坂本龍馬の生家のセット(JR高知駅前の「龍馬伝」幕末志士社中)

解体される坂本龍馬の生家のセット(JR高知駅前の「龍馬伝」幕末志士社中)

 坂本龍馬の〝生家〟譲ります―。県はJR高知駅前にある、大河ドラマ「龍馬伝」ゆかりの生家セットを9月にも解体することを決めた。「龍馬伝」幕末志士社中内にあり、延べ180万人超が訪れた人気施設だったが、新たな観光情報発信の拠点として全体をリニューアルすることに。セット一式を譲渡することにした。

 龍馬伝は2010年放送。福山雅治さんが演じ、全国的な人気となり、高知観光が注目を集めた。県などはブームを持続させようと翌11年7月、「志国高知 龍馬ふるさと博」の拠点施設として「龍馬伝」幕末志士社中をオープン。その目玉に構えたのが龍馬の生家セットだった。

 セットは大河ドラマの終了後、県などがNHKエンタープライズから購入。運搬代など含む約7500万円もの予算は県議会でも議論を呼んだ。県などはこのセットを基に幕末の暮らしぶりを再考証し、龍馬や両親の部屋、縁側などを整備。面積は374平方メートルで、幕末にタイムスリップしたような雰囲気が味わえる空間とした。

 初年度は9カ月間で13万6千人が来場。閉館後の夜間貸し出しは結婚式の前撮り写真撮影などにも使われた。その後も年間3万~6万人が訪れていた。

 17年、大政奉還から150年に合わせて始まった「志国高知 幕末維新博」に合わせ入場無料に。同年は34万4千人、18年は43万5千人が訪れるなど、再び注目を浴びた。

 ただ今回、来春には朝ドラ「らんまん」の放送が始まることや、施設の設置から10年以上がたち集客効果が下がったこともあり、県は社中のリニューアルを計画。県議会6月定例会に、社中改修に向けた実施設計と生家セット解体費2611万円を計上し、16日の産業振興土木委員会で説明した。

 改修後には、現在県庁内にある県観光コンベンション協会が移転。県内の観光や植物の情報を発信するほか、充電器や待合室、物販スペースなども設ける構想という。

 16日に、施設で観光案内をしていたボランティアの男性(76)は「今はセットを目当てに訪れる客はゼロと言っていいほど。もったいない気もするけど、賞味期限でしょうかね」と話し、「龍馬ファンが訪れる施設なんかにあれば、もっと喜ばれるんじゃないでしょうか」と活用に期待していた。

 同協会の岡林秀典専務理事も「もう11年。話題の提供、集客機能は十分果たしてくれた」と生家セットをねぎらい、新施設は「旅行者が快適に旅ができるようにしていきたい」と話した。

 生家セットは早ければ今月末から引き取り先を公募。夏休み終了後の9月にも解体作業に入る。無償譲渡予定だが移設費もかかるため、条件などは今後詰めるという。

 ◇ 

 県議会商工農林水産、産業振興土木の両委員会は16日、付託議案を全会一致で可決した。(森田千尋、浜田悠伽、大山泰志)

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