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2022.06.16 08:35

発達障害支援でスウェーデンの大学と協定 高知県と高知大

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オンラインで協定書を交わした(右から)ギルバーグ教授、浜田省司知事、桜井克年学長(県庁)

オンラインで協定書を交わした(右から)ギルバーグ教授、浜田省司知事、桜井克年学長(県庁)

 高知県は15日、発達障害の専門医養成や療育支援などで協力を受けているスウェーデンのイエーテボリ大学ギルバーグ神経精神医学センターとの協定を更新した。今回から医療と教育の連携強化を目的に高知大学も加わり、3者協定となった。

 協定は発達障害者の支援充実を目指す県が2011年、児童精神医学の権威であるクリストファー・ギルバーグ教授と締結。12年には県立療育福祉センター(高知市若草町)内に「高知ギルバーグ発達神経医学センター」が開設された。

 現在、同センターには県内外の医師や教育関係者ら38人が研究員として在籍。症例検討会や県内保育士らへの研修会などのほか、発達障害診断ツールの資格取得研修も県内で実施している。

 県によると、協定締結後の10年で、発達障害の診断ができる県内医療機関が2カ所から29カ所に増加。乳幼児健診時に発達障害の兆候を見落とさない研究も進んでいる。

 新たに高知大学が加わることで、同大のデータ収集や統計分析のノウハウの活用、教育学部生の発達障害への理解促進などが期待される。協定期間は5年。

 県庁での調印式には浜田省司知事、桜井克年学長に加え、ギルバーグ教授もオンラインで参加。同教授は、早期診断や療育支援などでの本県との共同研究について「日本や高知に限ったことでなく、世界にとっても有意義なことだ」と述べた。(人見彩織)

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