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2022.06.09 08:38

品ぞろえ豊富、コロナ下で売上高最高…直販所「やすらぎ市」20年 高知県香南市夜須町

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多くの買い物客でにぎわう「やすらぎ市」(香南市夜須町)

多くの買い物客でにぎわう「やすらぎ市」(香南市夜須町)

 香南市夜須町千切の農産物直販所「やすらぎ市」が今春、開業20年を迎えた。新鮮な野菜はもちろん、加工品や贈答品も並ぶ豊富な品ぞろえが人気で、地元住民や観光客が続々。新型コロナウイルス下にあって過去最高の売り上げを記録している。

 やすらぎ市は、旧香美郡夜須町役場前でJAの女性部員が始めた良心市が発展し、2002年4月に現在の「道の駅やす」内にオープンした。06年には道の駅敷地内に店舗を新設し、売り場面積を約2・7倍に拡大。11年に「協同組合やすらぎ市」として運営組織を法人化した。

 開業当初は年間1億円前後だった売り上げは右肩上がりで、09年度に2億円を突破した。近年は高知東部自動車道の延伸による「素通り」や新型コロナの影響も心配されたが、20年度は過去最高の2億6千万円超。21年度もほぼ同水準で好調を維持している。

 人気の秘密は常時150種以上が並ぶ商品の豊富さ。その品ぞろえは、18年に旅行誌のランキング企画で中四国部門3位に選ばれた。農閑期の品薄をカバーしようと14年には町内に加工施設も構えており、開発した「かぼちゃプリン」や「赤生姜シロップ」は主力商品に成長した。

 手頃な価格の野菜に加え、エメラルドメロンやルナピエナスイカなど数千円を超える高級青果もあり、観光客らは「庶民的な雰囲気なのにデパートの要素もある」と喜ぶ。

 住民の〝台所〟としても、特産品の発信拠点としても欠かせない存在となったやすらぎ市。協同組合の井沢伝理事長(72)は「今後もお客さんの目線に立って運営し、東部の拠点直販所となれるよう励みたい」と話している。(深田恵衣)

6/11、12に感謝祭
 やすらぎ市は20周年を記念して11、12日に感謝祭を開く。野菜などが割安になる100円均一コーナーを設けるほか、先着500人に紅白餅をプレゼントする。

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