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2022.06.04 08:36

土佐三大祭り「秋葉まつり」の里、高齢化でピンチ...別枝地区存続へ支援者募る 高知県仁淀川町

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山里を守るために立ち上がった「秋葉まつりの里・未来会議」のメンバーら(仁淀川町別枝)

山里を守るために立ち上がった「秋葉まつりの里・未来会議」のメンバーら(仁淀川町別枝)

茶畑管理 景観保全へ
 過疎高齢化が深刻化する吾川郡仁淀川町別枝の住民有志らがこのほど、地域を維持していくために寄付を募る「秋葉まつりの里 パトロン会」という制度を設けた。町内外から資金を集めて茶畑の管理などを行い、山里の景観や伝統文化を守っていく。

 別枝地区は土佐三大祭りの一つ、秋葉まつりの開催地として知られる、愛媛県境の山深い里。5月末現在で61世帯81人が暮らすが、高齢化率は83・9%と極めて高い。

 この厳しい状況にあらがおうと昨年、住民有志ら約15人で「秋葉まつりの里・未来会議」を結成。地区の存続策を協議する中で、支援者(パトロン)を募る企画を考えた。

 パトロン会は個人・団体が入会でき、1口年間3万円。集めた資金で地区にある約30アールの茶畑を管理し、入会者には収穫した茶や秋葉まつりなどの行事の案内を定期的に送るほか、氏名や社名を地区の広場前にある良心市の近くに掲示する。

 4月から入会者を募り、現在までに町内企業や町外在住の出身者らから約40件、120万円ほどの寄付を確保した。今後は茶の栽培だけでなく、空き家を改修して簡易な宿泊施設の運営なども目指すという。

 未来会議の代表で、別枝上区地域長の大石邦広さん(66)は「別枝が消滅集落にならんよう、できることを頑張る。ぜひ支援を」と呼びかけている。入会の申し込みは未来会議事務局(090・7623・5339)へ。(楠瀬健太)

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