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2022.06.03 08:00

小社会 平和の花火

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 江戸時代、200年以上にわたって続いた鎖国は、日本に戦争のない平和な時代をもたらし、独自の文化を育んだといわれる。その一つが、いまも日本の夜空を彩る花火という。

 外国では火薬がもっぱら戦争の道具として発展したのに対し、外国との戦争も、内戦もなかった日本。火薬は花火の材料として進化したと、写真家の冴木一馬さんが著書「花火のふしぎ」で紹介している。

 花火自体は外国から伝来したらしいが、そんな歴史を経て、日本の打ち上げ花火の形や色の技術は「いまや世界一」だとか。各地の大会を調べてみると、鎮魂や送り火としての意味も込められている。花火はまさに平和の象徴といえそうだ。

 世界に誇る日本の花火大会も、新型コロナウイルスの流行では各地とも中止を余儀なくされた。それがこの夏、ようやく再開の流れになってきた。高知市納涼花火大会も開催が決まった。鳴子踊りとともに3年ぶりに「よさこいの夏」が戻ってくる。

 「密」を避けるため、鏡川河畔の観覧スペースは有料になるという。入場や通行の規制が厳しくなりそうだが、混乱なく催し、来年以降につなげたい。

 花火文化を育んだ日本は、明治になると火薬を戦争に使い始め、世界大戦の泥沼にはまっていった。火薬が詰まったタマを人の殺傷ではなく、娯楽に使える世の尊さを感じる。ウクライナの悲劇を見ても、平和の花火に願いがこもる今夏である。


6月3日のこよみ。
旧暦の5月5日に当たります。  ひのと ゐ 九紫 先負。
日の出は4時56分、日の入りは19時12分。
月の出は7時35分、月の入りは22時32分、月齢は3.6です。
潮は中潮で、干潮は高知港標準で1時43分、潮位98センチと、14時10分、潮位22センチです。
満潮は7時11分、潮位166センチと、21時01分、潮位160センチです。

6月4日のこよみ。
旧暦の5月6日に当たります。 つちのえ ね 一白 仏滅。
日の出は4時56分、日の入りは19時12分。
月の出は8時32分、月の入りは23時11分、月齢は4.6です。
潮は中潮で、干潮は高知港標準で2時19分、潮位101センチと、14時49分、潮位30センチです。
満潮は7時45分、潮位160センチと、21時42分、潮位155センチです。

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