2022.05.30 19:49
市幹部虚偽情報でPTSD深刻化 長崎、記者性暴力訴訟
判決を受け開かれた報告集会。右は原告代理人の中鋪美香弁護士=30日午後、長崎市
長崎市幹部による性暴力訴訟で30日、市に損害賠償を命じた長崎地裁の判決は「別の市幹部による虚偽情報の拡散も影響して、女性記者の心的外傷後ストレス障害(PTSD)の症状が深刻化した」と指摘し、市に二次被害防止の責任があったと認定した。
市内で記者会見した原告の女性は「責任が市側にあると司法に判断していただけた」と話し、代理人の中鋪美香弁護士は「二次被害の発生を予見できる事情がありながら、何もしなかったと責任を認めた」と評価した。
天川博義裁判長は判決理由で「誤った情報の流布により、精神的苦痛を受ける恐れは周知の事実」と言及した。