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2022.05.27 18:03

「心筋梗塞」について【こうち医療ウォッチ】南国中央病院

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南国中央病院 循環器内科  生藤 博行さん

南国中央病院 循環器内科  生藤 博行さん

 心筋梗塞とは、冠動脈と呼ばれる心臓を栄養する血管が閉塞(へいそく)し、血流が途絶することにより心筋が壊死(えし)に陥る病態です。突然死や心不全の原因疾患としてはトップクラスです。
 最近は、1分でも早くインターベンションという心臓カテーテル治療、場合により冠動脈バイパス手術を行うことで、急性期死亡率は急速に低下し、社会復帰率も格段に良くなっています。入院も昔の1~3カ月から1~2週間となっています。
 要は、冷汗を伴うような激しい胸痛が20分以上続く場合は、我慢せず、直ちに救急車でカテーテル治療ができる病院へ搬送してもらうことです。しかしながら発症直後に、「心室細動」という、心臓の収縮がなくなり血圧が0になる致命的不整脈を発症し、本人は意識消失、目撃者がなければ手遅れという事態も多い疾患です。心筋梗塞にならないことが肝要です。
 幸い、心筋梗塞の危険因子は解明され、薬物治療が可能な時代となっています。危険因子は、糖尿病、高血圧、高脂血症、喫煙が重要で、その次に遺伝(家族歴)、肥満、年齢(加齢)となります。遺伝的素因のある方は、高率に心筋梗塞を発症しますので、その他の危険因子の厳重な管理が必要です。30~40歳代の若さで心筋梗塞を発症する方は大半がヘビースモーカーです。詳しくは循環器内科にご相談ください。

 糖尿病、高血圧、高脂血症は次回以降でお話させていただきます。

 

              

 













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