2024年 04月26日(金)

現在
6時間後

こんにちはゲスト様

高知新聞PLUSの活用法

2022.05.27 08:33

高知県土佐市新居の少年野球、13年ぶり復活 「笑顔で楽しく」モットーに

SHARE

土佐市新居に復活した「土佐南ビッグワン」。「野球が楽しい!」とやる気満々だ(同市新居)

土佐市新居に復活した「土佐南ビッグワン」。「野球が楽しい!」とやる気満々だ(同市新居)


 土佐市新居地区の少年野球チームが13年ぶりに復活した。1~6年計14人が元気に白球を追う「土佐南ビッグワン」。県内の野球人口が減る中、地元にはうれしいニュースで、子どもたちも「笑顔になれて、すごく楽しい」とやる気に満ちている。

 同地区では1978年に「新居ビッグワン」が発足。20人以上在籍した年もあるが、徐々に部員が減り2009年を最後に単独チームが組めなくなった。宇佐地区と合同チームをつくるなどした後、16年には少年球児がいなくなった。

 県軟式野球連盟などによると、県内の少年野球チームは30年ほど前に100を超えていたが、現在は約60に激減。いったんなくなったチームが再始動することは珍しいという。

 復活のきっかけは2年前。現監督の吉野泰弘さん(38)と妻、咲さん(39)が長男、大和君(8)=新居小2年=と公園で野球をしていると、近所の子たちが「僕もやりたい」と次々〝参戦〟してきた。

 昨年5月、チームが組める人数が集まり、吉野さんが「練習やろうか」と提案。「野球部が欲しい」との保護者の声もあり、打つ、投げる、捕るの基本を教え始めた。

 宇佐と吾川郡いの町の4人を含むチームは週2回の練習を続けてきた。今年2月には初の対外試合を行い、公式戦に出場するため、同連盟と県小学生野球連盟に登録した。

 新居は、野球熱に加え、地域の結びつきも強い地区。「野球部が復活するなら」と、住民から道具購入費など約30万円が寄付された。また、30~40代の〝おんちゃん〟たちもコーチとして汗を流している。

 高知大学野球部出身で、関西の独立リーグでのプレー経験もある吉野さん。ミスは叱らず、ナイスプレーはよく褒めるチームづくりを心掛けている。主将の近沢瑛多君(11)=新居小6年=は「練習が本当に楽しい。みんな少しずつうまくなってる。県で1番を目指す」。吉野さんは「地域の方々に感謝し、野球好きな子を増やすことで新居を元気にしたい」と話している。(谷川剛章)

高知のニュース 土佐市 高知のスポーツ 教育

注目の記事

アクセスランキング

  • 24時間

  • 1週間

  • 1ヶ月