2022.05.22 15:48
琉球王国に朝鮮、欧州系が定着か 15~16世紀、DNAを分析
石厨子に納められていた男性3人の骨(松下孝幸氏提供)
沖縄県南城市の神座原古墓群に納骨されていた男性3人のDNAを分析した結果、年代は15~16世紀ごろで、それぞれ日本や朝鮮半島、欧州などに由来していたことが22日、研究チームへの取材で分かった。「交易拠点として栄えた琉球王国に外国人が定着していた」と説明している。
2019年、住民の依頼を受けた土井ケ浜遺跡・人類学ミュージアム(山口県下関市)の松下孝幸館長(形質人類学)らが詳しく調べた。
研究チームによると、細胞内のミトコンドリアに含まれるDNAを分析。1人は沖縄を含む日本列島、1人は朝鮮半島、残る1人は西欧か中央アジア由来で、母系の遺伝子が異なっていた。