2022.05.18 17:33
来春の処理水放出、見通せず 計画了承も漁業者ら反対強硬
原子力規制委員会は18日、東京電力福島第1原発の処理水を海洋放出する計画に安全性の問題はないとする審査結果を了承した。放出に向けた手続きが一つ進んだが、設備の本格着工には地元自治体の同意が必要。風評被害を懸念する漁業者らは強硬に反対しており、政府と東電が目標とする2023年春ごろの放出開始は見通せない。
規制委は審査結果への意見公募を1カ月実施した後、正式認可する見通し。更田豊志委員長は「頑張れば認可は7月中と思う」と述べた。
東電は放出設備を6月に着工する工程を示していたが、遅れは必至となった。