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2022.05.16 08:00

小社会 旅の日

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 きょうは「旅の日」だそうだ。俳聖、松尾芭蕉が奥の細道に旅立ったのが、西暦では1689年5月16日に当たる。歌人や作家らでつくる「日本旅のペンクラブ」が旅の心、旅人とは何かを考えようと定めたという。

 思えば、小欄もコロナ禍のせいで2年半ほど出張がない。旅の心も忘れがちだが、それ以前に訪ねた東北の地ではよく芭蕉の足跡に出合った。山形・立石寺(りっしゃくじ)で詠んだ〈閑(しずか)さや岩にしみ入る蝉(せみ)の声〉。奥州平泉の〈夏草や兵(つわもの)どもが夢の跡〉。

 芭蕉はなぜ、死を覚悟して旅に出たのか。ロマンのある忍者説はここでは置くとして、1689年は芭蕉が崇拝した平安末期の旅の歌僧、西行の500回忌に当たる。

 3年前、本紙連載でクラブツーリズム顧問の黒田尚嗣さんは「西行法師ゆかりの地を訪ねるというテーマを自らに課し、俳句のセンスを磨く旅に出た」。現代のアニメや映画ファン風にいえば、「聖地巡礼」とでもいえるのかもしれない。

 今夏のよさこい鳴子踊り特別演舞の開催が決まった。県外チームから出ている「高知はよさこいの『聖地』。やっと帰れる」の声はうれしい。ただし、県内にまん延防止等重点措置などが出ていなければという注釈もつく。よい巡礼の旅を祈りたいが。

 〈GOTOと言ったり待てと言われたり〉。ことしの「旅の日」川柳の優秀賞にそうある。小欄も来月は久しぶりの出張が控える。もう待てとは言われたくないものだ。


5月16日のこよみ。
旧暦の4月16日に当たります。つちのと み 九紫 先勝。
日の出は5時05分、日の入りは19時00分。
月の出は19時16分、月の入りは4時52分、月齢は15.3です。
潮は大潮で、満潮は高知港標準で5時24分、潮位185センチと、18時40分、潮位188センチです。
干潮は11時59分、潮位-6センチです。

5月17日のこよみ。
旧暦の4月17日に当たります。かのえ うま 一白 友引。
日の出は5時04分、日の入りは19時01分。
月の出は20時31分、月の入りは5時35分、月齢は16.3です。
潮は大潮で、干潮は高知港標準で0時19分、潮位70センチと、12時40分、潮位-13センチです。
満潮は5時57分、潮位187センチと、19時29分、潮位187センチです。

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