2022.05.03 21:02
長距離巡航ミサイル取得に遅れ 空自のF35用、予算未執行
スタンド・オフ・ミサイルを巡る状況
防衛省が航空自衛隊のF35Aステルス戦闘機に搭載するため、21年度に予定した長距離巡航ミサイル「JSM」の納入が遅れ、取得費149億円が未執行となっていることが分かった。米国製機材の不足が原因。政府関係者が3日、明らかにした。JSMは政府が能力保有の是非を検討している敵基地攻撃に転用可能とされる。
離島侵攻を図る敵艦船の排除などを目的とした長射程の「スタンド・オフ・ミサイル」を巡っては、昨年も改修費高騰を理由にF15戦闘機への対艦ミサイル「LRASM」搭載を見送った経緯がある。南西諸島防衛の中核となるミサイル配備計画の相次ぐ変更で、検証が求められそうだ。