2022.05.02 08:57
観光船運航会社を家宅捜索 社長聴取へ、実態解明
荒天のため、出航できない観光船や漁船が並ぶ北海道斜里町のウトロ港=2日午前
北海道・知床沖で乗客乗員26人が乗った観光船「KAZU 1(カズワン)」が沈没し、14人が死亡、12人が行方不明となっている事故で、第1管区海上保安本部(小樽)は2日、業務上過失致死の疑いで運航会社「知床遊覧船」(斜里町)の事務所や桂田精一社長(58)の自宅を家宅捜索した。1管は必要な注意を怠るなどして事故を起こしたとみて、押収した資料を分析するとともに、桂田社長ら関係者から事情聴取し、運航体制の実態解明を急ぐ。
同社は荒天が見込まれる場合に出航を取りやめる運航基準に違反し、事故当日の4月23日にツアーを実施した。