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2022.04.30 08:38

「おかえり」久々の再会に晴れやかな笑顔 雨の初日でも、ひろめ市場は満席

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「久しぶりやねぇ」。離れて暮らす家族と触れ合い、マスク越しにも幸せがにじむ(高知龍馬空港=佐藤邦昭撮影)

「久しぶりやねぇ」。離れて暮らす家族と触れ合い、マスク越しにも幸せがにじむ(高知龍馬空港=佐藤邦昭撮影)

 「おかえり」「いらっしゃい」―。29日、土佐路のゴールデンウイーク(GW)初日はあいにくの雨となった。それでも、高知龍馬空港やJR高知駅では、帰省した子や孫との再会を喜ぶ晴れやかな笑顔が広がった。午後からは太陽が顔を出し、「久々の遠出」を楽しむ観光客が高知城やひろめ市場に繰り出した。

 同空港ロビーで飛行機の到着を知らせる電光掲示板を見つめていた江村隆志さん(71)=高知市=は「孫に会うのは2年半ぶり。楽しみで楽しみで」。東京都に住む息子家族の帰省を、毎日指折り数えていたという。

 毎夏会っていた孫2人の成長を、長らく確かめられないまま。人混みの中にぐんと背が伸びた姿を見つけ、「大きくなったね」と目を細めた。

 この日の高知着の空の便は、各路線ほぼ満席。到着口から人が出てくるたび、駆け寄る孫をぎゅっと抱きしめたり、頬をぷにぷにとつついたりと、家族と触れ合える幸せをかみ締める光景があちこちで見られた。

午後からは青空も顔を出し、観光客が増えた高知城(佐藤邦昭撮影)

午後からは青空も顔を出し、観光客が増えた高知城(佐藤邦昭撮影)

 新型コロナウイルス下では初めて、全国にまん延防止等重点措置や緊急事態宣言が出されていないGW。ワクチン接種も進み、遠方から訪れた観光客も目立った。

 ひろめ市場には、開店から2時間半で約1300人が来場。午後7時ごろも満席状態で、富山県から来た夫婦は「混んでいて座れなかった」と、苦笑しながら市場の前で記念撮影していた。

 東京都から来た伊藤千華さん(24)は「ひろめ市場の外は人通りがそこまで多くなかったけど、中は浅草みたい」。「カツオのたたきが分厚いのに柔らかい」と大きく口を開けて頬張った。

 名古屋市の小林裕明さん(54)は車で8時間かけ、家族5人で高知入り。コロナ禍に入って初めての遠出といい、「重症化率も下がってきているし、感染対策をちゃんとすれば、そんなに怖がらなくても大丈夫だと思う。食事どきが一番リスクが高いので気を付けたい」。高知城の天守閣に登るなどして、待ち望んだ家族旅行を満喫していた。(森田千尋、浜田悠伽、川田樹希)

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