2022.04.29 11:11
北朝鮮の核実験場でバレーボール かく乱狙いか、掘削活動も確認
25日に撮影された北朝鮮北東部豊渓里の核実験場の衛星画像。画面中央にバレーボールをする作業員とみられる姿が写っている(CSIS/Beyond Parallel/(C)Airbus DS 2022提供・共同)
【ワシントン共同】米シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)は28日、25日に撮影された商業衛星写真に基づき、北朝鮮・豊渓里の核実験場で作業員がバレーボールをしていたとの分析を発表した。北朝鮮が2018年5月に爆破した南側坑道で掘削が続いていることも確認されたという。
北朝鮮は17年9月に6回目の核実験を豊渓里で実施、その数カ月前にもバレーボールをする様子が捕捉されていた。米側の監視を見越し、核実験時期を巡る米政府のかく乱を狙った可能性もある。
北朝鮮は18年、非核化に向けた行動を見せるとして南側を含む3本の坑道を爆破し核実験場の完全廃棄を宣言した。