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2022.04.28 15:10

「狭心症」について【こうち医療ウォッチ】南国中央病院

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南国中央病院 循環器内科  生藤 博行さん

南国中央病院 循環器内科  生藤 博行さん

 狭心症とは、冠動脈と呼ばれる心臓を栄養する血管が、主に動脈硬化(粥状=じゅくじょう=硬化)により狭窄(きょうさく)し、心筋が血液不足・酸素不足に陥った病態をいいます。
 
 症状は胸痛です。労作性狭心症が最も多く、労作時(階段昇降、小走り等)や暖かい所から急に寒冷所へ出たときなどに、前胸部に痛み・圧迫感等を自覚します。時に、頸部(けいぶ)・歯・左腕に痛みは放散します。

 安静にすると3~5分間で症状は消失します。安静時は心筋酸素需要が少ないので無症状で、同様の労作で胸痛を繰り返すというのが他疾患による胸痛との鑑別に重要です。心筋梗塞に移行する可能性がありますので、このような症状を自覚されたら直ちに循環器専門の医師の受診をお願いします。運動負荷心電図検査を行います。マスター二階段昇降試験かトレッドミルというベルト上歩行検査です。心電図でST低下という変化がありましたら、結果は陽性で狭心症の疑いです。カテーテルを使用した冠動脈造影検査が必要となります。冠動脈の狭窄部位を直接観察できます。最近はほとんどが手首の動脈穿刺(せんし)で検査可能で、侵襲は末梢(まっしょう)点滴とあまり変わりません。さらに、冠動脈狭窄があればその場でバルーンやステントによる治療が可能です。治療後は、動脈硬化危険因子の糖尿病、高血圧、高脂血症等の治療、血栓予防の抗血小板薬の継続等内服治療で、再発、心筋梗塞予防が可能です。

詳しくは循環器内科にご相談ください。

 

              

 













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