2022.04.28 12:09
国交相、条件付き運航あり得ない 「知床遊覧船」社長対応を批判
斉藤鉄夫国土交通相
北海道・知床沖で遭難した観光船の運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長(58)が海が荒れれば引き返す「条件付き運航」だったと27日の記者会見で説明したことについて、斉藤鉄夫国土交通相は28日の閣議後会見で出航判断の基準を明記した安全管理規程があると説明し「条件付きはあり得ない」と述べた。
国交省によると、安全管理規程の運航基準は、風速や波高、視界といった数値を定めている。斉藤氏は「国交省も(順守の)徹底を常に指導している」とし、社長の説明に疑問を呈した。本格的な家族への説明会が事故から5日目だったことも「当事者意識の欠如、責任感の欠如だと思う」と批判した。