2022.04.26 09:54
世界の災害被害、年21兆円 気候変動で増加傾向
2014年、洪水が発生したインド北部スリナガルで、避難する住民(AP=共同)
【ジュネーブ共同】国連防災機関(UNDRR)は26日、世界で2001~20年に年間350~500件の中・大規模の災害が発生し、11~20年の年間平均被害額は1700億ドル(約21兆8千億円)に上ったと発表した。気候変動などの影響で、現状の傾向が続けば年間の災害発生件数は30年には560件に上り、最悪の場合は極貧状況に追い込まれる人が1億人増加すると試算した。
経済被害はアジア太平洋が最も大きく、05~20年の年間平均で国内総生産(GDP)の1・6%を失っている計算。アフリカが0・6%で続く。
対象は気象現象に加えて新型コロナなどの感染症や害虫発生も含む。