国連所長「助産師育成を」　アフガン女子教育巡り訴え

2022.04.25 14:57

国連所長「助産師育成を」　アフガン女子教育巡り訴え

高知新聞社

　アフガニスタン西部ヘラート州の村の保健施設を視察する国連人口基金人道支援事務所の新垣尚子所長（左から２人目）＝１２日（国連人口基金アフガニスタン事務所提供、共同）

　【カブール共同】国連人口基金（ＵＮＦＰＡ）人道支援事務所（ジュネーブ）の新垣尚子所長（５２）が２５日までに、アフガニスタンの首都カブールで共同通信の取材に応じた。女子教育に消極的なイスラム主義組織タリバン暫定政権に、慢性的に不足している助産師育成の重要性を理解させることが「女子教育の必要性を説く突破口になる」と訴えた。

　ＵＮＦＰＡは妊産婦の死亡や性暴力撲滅に取り組み、アフガン全土で保健施設１７２カ所を運営。助産師らが女性を支援、性的虐待被害者のカウンセリングも行う。

　今月、新垣氏は西部ヘラート州の村を視察。妊婦約１００人に対し助産師は１人しかいなかった。

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