2022.04.19 12:22
慰霊施設に写経供える、尼崎 JR脱線事故17年で地元寺院
道心寺で読経する露の団姫さん(右)=19日午前、兵庫県尼崎市
乗客ら107人が死亡した2005年の尼崎JR脱線事故から25日で17年になるのを前に、兵庫県尼崎市の道心寺が19日、交通安全と犠牲者追悼の祈りを込めた写経を事故現場の慰霊施設「祈りの杜」に供えた。
企画したのは落語家で住職の露の団姫さん(35)。事故車両に乗車し、重傷を負った同県伊丹市の増田和代さん(52)から昨年「事故で亡くなった人たちのために何かしたい」と相談を受け、「写経と向き合う小一時間が事故に思いをはせ、交通安全について考える時間になるはずだ」と写経の募集を決めた。
団姫さんが3月からSNSなどで呼びかけ、全国からの郵送含め186巻が集まった。