2022.04.15 17:40
重文「日新除魔図」全体を初公開 九博で「北斎」展
九州国立博物館で始まる特別展「北斎」=15日午前、福岡県太宰府市
世界的に有名な江戸時代後期の浮世絵師、葛飾北斎(1760~1849年)がさまざまな獅子の姿を描いた重要文化財「日新除魔図(宮本家本)」の全場面を日本で初公開する特別展「北斎」が16日、九州国立博物館(福岡県太宰府市)で始まる。6月12日まで。
日新除魔図(宮本家本)は、病や火災などの災難を経験した晩年の北斎が「日新たに魔を除く」ことを願い、ほぼ毎朝、獅子や獅子舞の姿を描き続けた連作。2017年、同館でのみ展示する条件で219枚が寄贈された。特別展では、そろばんをはじいたり踊ったりする獅子の躍動感あふれる様子を、描いた日付とともに鑑賞できる。