2022.04.12 09:22
銀座のカプセルタワー解体始まる 黒川紀章さんの傑作、年内完了
東京・銀座の「中銀カプセルタワービル」=12日午前
日本を代表する建築家黒川紀章さんの傑作として知られる集合住宅「中銀カプセルタワービル」(東京・銀座)の解体工事が12日始まった。完成から半世紀が経過し老朽化が進んでいた。
建物や都市の「新陳代謝」を提唱した黒川さんらの建築理論「メタボリズム」の象徴。箱状の住宅用「カプセル」を計140個組み合わせ、25年ごとに交換する構想だったが実現しなかった。解体工事は年内に完了予定で、カプセルの一部は宿泊施設への転用など再利用が検討されている。
ビルは1972年完成。昨年春、解体・建て替えを計画する不動産会社への売却が決定し、住民退去後に着工した。