2022.04.11 19:19
立花隆さん資料100箱、茨城へ 田中元首相関連ノートなど寄託
立花隆さんの日本共産党に関する取材ノートなど
立花隆さんが「田中角栄研究」「日本共産党の研究」などの著書執筆に使ったとみられる取材ノートなどの資料が、茨城県筑西市のテーマパーク「ザ・ヒロサワ・シティ」に寄託されることが11日までに固まった。段ボール約100箱分あり、保管や展示方法などについて今後、遺族と協議される。
寄託されるのは自筆の原稿や年表、チャート図、ロッキード事件の裁判資料や共産党の機関紙「赤旗」など。スクラップ帳、テレビの出演番組や大学での講義の映像、講演の発表資料作成ソフトのデータ類に加え、小学生時代からの作文、ノートや創作作品、写真、手紙なども含まれる。
東京都文京区の事務所3階の書斎に置かれていた机や椅子、簡易ベッドなども移され、書斎の雰囲気を再現することも検討されている。
立花さんは小中高校時代を水戸市で過ごした。当時の同級生が「ザ・ヒロサワ・シティ」を運営する実業家広沢清氏を遺族に紹介した。広沢氏は「貴重な資料の散逸を防ぎ、公開するため、無償で建物を貸与することにした」と話している。