2022.04.11 16:52
JR西、17路線30区間で赤字 収支初公表、247億円
ローカル線の収支について説明するJR西日本の担当者=11日午後、大阪市
JR西日本は11日、利用者が少ないローカル線の収支を初めて公表した。対象とした1日の平均乗客数2千人未満の17路線30区間は、本業のもうけを示す営業損益が2017~19年度平均で全て赤字だった。経営状況の厳しさを示すデータを共有することで、沿線自治体と存廃を含めた運営の在り方の協議を加速させたい考えだ。路線維持を求める自治体の声は強く、議論は難航が予想される。
費用に対する収入の割合が最も低かったのは芸備線の東城―備後落合の0・4%だった。同区間の19年度の輸送密度は1987年度の2%の水準まで落ち込んだ。30区間の合計赤字額は約247億円だった。