日銀、４月景気判断は８地域下げ　感染再拡大で消費停滞、車減産も

2022.04.11 15:28

日銀、４月景気判断は８地域下げ　感染再拡大で消費停滞、車減産も

高知新聞社

　日本銀行本店

　日銀は１１日公表した４月の地域経済報告（さくらリポート）で、全国９地域のうち８地域の景気判断を１月の前回報告から引き下げた。中国の判断は据え置いた。新型コロナウイルス感染症が再拡大した時期に消費が停滞したほか、部品不足による自動車減産が悪影響を及ぼした。ロシアのウクライナ侵攻を受けた原材料価格の高騰も景気の足かせとなった。

　黒田東彦総裁は１１日の支店長会議で、先行きのリスク要因としてウクライナ情勢を挙げ、日本の経済や物価に与える影響に関し「極めて不確実性が高い」と警戒感を表明。消費者物価の前年比上昇率は、原油高などを背景に「プラス幅が拡大する」とした。

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