2022.04.10 15:09
世界遺産・青岸渡寺で開山祭 和歌山・那智勝浦
那智山青岸渡寺の本堂で行われた開山祭で茶を立てる女性=10日、和歌山県那智勝浦町
和歌山県那智勝浦町の世界遺産・那智山青岸渡寺で10日、開祖の裸形上人をしのぶ開山祭が営まれ、開帳された本尊「如意輪観世音菩薩」に茶が供えられた。裸形上人は約1600年前にインドから渡来し、同寺近くの那智の滝で修行したと伝えられる。
この日は、高木亮英住職(72)が本堂で経を上げ、地元の「表千家流音無会」の会員が茶を立てた。一般参加の茶席は新型コロナウイルス感染拡大の影響で3年連続の中止となった。
高木住職は「コロナ拡大、ウクライナの戦争と世は厳しい状況で、思いやりの心、慈しみの心が大切だ。本尊に世界の安寧を願った」と話した。